繰り返し使う道具は長く使ってこそ
タンブラーやエコバッグ、繰り返し使えるストローは使い捨て品の代わりに使うものですが、作る段階では使い捨て品一つより多くの材料とエネルギーがかかります。そのため環境の役に立つには、何度も長く使う必要があります。景品やイベントでタンブラーやバッグがどんどん増えて引き出しで眠っているなら、かえって新しい物を作る負担を増やしただけです。何回使えば元が取れるかは素材や比べる相手、洗い方によって違うので、一つの数字では言えません。確かなのは、持っている物を最後まで使い、新しく買うのは本当に必要なときまで待つほうが良いということです。
タンブラーは毎日こう洗う
タンブラーは本体よりふたのほうが汚れやすいものです。飲み口や開閉の仕組み、ゴムパッキンの隙間に飲み物が残り、においやしみの原因になるからです。一日使ったら次の順番で洗っておきましょう。
- 飲み終えたらなるべくすぐ水ですすぐ。特に牛乳や甘い飲み物は後回しにしない
- ふたの外せる部品とゴムパッキンをすべて外す
- 台所用洗剤と柔らかいブラシで本体の内側、口元、ふたの溝を洗う
- パッキンは表裏を指でこすり洗いし、はめ込む溝もブラシで洗う
- きれいな水で十分にすすぎ、洗剤が残らないようにする
乾かすことは洗うことと同じくらい大事
きれいに洗っても、水気が残ったままふたを閉めておくと内側が湿っぽくなり、においやカビが出やすくなります。洗った後は本体を逆さにして水を切り、ふたとパッキンは別々に広げて風通しの良い場所で完全に乾かしましょう。完全に乾いたのを確かめてから組み立て、しまうときもふたを少し開けておくと湿気がこもりにくくなります。繰り返し使えるストローのように内側が細い物は水がたまりやすいので、立てて乾かします。かばんに入れて持ち歩く物は、帰宅したらすぐ取り出して洗って乾かす習慣をつけるのがいちばん効果的です。
においやしみが出たとき
コーヒーやお茶をよく入れると内側に茶色いしみができ、牛乳を入れたタンブラーはにおいが残りやすくなります。そんなときは、ぬるま湯に重曹を溶かしてしばらく浸け置きし、柔らかいブラシでこすってから十分にすすぐ方法がよく使われます。白い水あかが付いた場合はクエン酸を溶かした水を使うこともあります。塩素系漂白剤はステンレスを傷めたりパッキンににおいが移ったりすることがあるので、使う前に説明書で使えるかどうか確かめてください。異なる洗浄剤を混ぜて使わず、一つを使ったら十分にすすいでから別のものを使います。金属たわしや粗い研磨剤は表面に傷をつけ、かえって汚れが付きやすくなります。
入れてはいけない物と食器洗い機
タンブラーによって入れてよい飲み物が違うことがあるので、使い始めに説明書を読んでおきましょう。一般に炭酸飲料は密閉すると内側の圧力が高まり、ふたが飛んだり中身が漏れたりすることがあるので注意が必要です。熱い飲み物を密閉しておいて開けるときも中身が噴き出すことがあるので、顔を近づけずにゆっくり開けます。酸の強い飲み物や乳製品を長く入れておくのも、においや傷みの原因になります。食器洗い機は、製品に対応の表示があるときだけ使うのが安全です。真空断熱の構造や外側の塗装は、高温の洗浄工程で傷むことがあります。
エコバッグと布袋
エコバッグは持ち歩くだけで洗うことを忘れがちです。しかし生の肉や魚の包装から漏れた汁、土の付いた野菜、漏れる容器が触れると、袋の内側が汚れます。生ものを入れるときは別の袋にもう一度入れるか、生もの専用の袋を決めておくと、ほかの食品への移りを減らせます。布製のものは洗濯表示に合わせて定期的に洗い、水拭きできる素材は濡れ布巾で内外を拭いてから乾かします。使った後はすぐたたんでしまわず、一度はたいて乾かしてからしまいましょう。
ストロー・保存容器・みつろうラップ
繰り返し使えるストローは内側を目で確かめにくいので、専用ブラシで毎回こすって洗う必要があります。ブラシが入らないほど細いものや内側が見えないものは手入れが難しいという点も、選ぶときに考えておくとよいでしょう。プラスチックの保存容器は油や色が移りやすく、傷が増えるとその隙間に汚れがたまります。電子レンジで使えるかどうかは、容器とふたの表示をそれぞれ確認してください。みつろうラップは熱に弱く、お湯で洗うとコーティングが溶けることがあるので、水と中性洗剤で軽く洗います。生肉のように汚染の危険が大きい食品には、みつろうラップより洗いやすい容器を使うほうが安全です。
替えどきと捨て方
繰り返し使う道具も永遠ではありません。ひびが入ったり深い傷が多かったりするもの、パッキンが伸びたり硬くなったりして漏れるもの、洗って乾かしてもにおいが取れないものは、替えどきのサインです。パッキンのように部品だけを別に手に入れられるなら、本体はそのままで部品だけ替えるのがいちばん無駄がありません。保温力が落ちたタンブラーも、冷たい水用や室内用のコップとして使い続けられます。最後に捨てるときは、金属やプラスチック、シリコーンなど素材が混ざっていることが多いので、自治体の分別の案内を確認してください。衛生面に不安のある食品を食べて腹痛や下痢が続く場合は、医療機関を受診してください。
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